この記事では、性病が無症状のまま感染していることがあるのか、症状が出にくい性感染症の種類や、心当たりがある場合に検査を考えるタイミングについて解説します。
結論からいうと、性感染症は症状がないだけでは感染していないと判断できません。
厚生労働省も、性感染症は感染しても無症状であることが多いとしています。
そこで、無症状でも検査を検討したいケースや、医療機関・保健所・郵送検査の違い、検査を受ける時期の注意点まで確認していきましょう。
性病は無症状でも感染していることがある
性病・性感染症は、排尿時の痛みやおりものの変化、発疹など分かりやすい症状が出るとは限りません。
感染していても症状がほとんど出なかったり、症状が軽く気づかなかったりするケースがあります。
厚生労働省も、性感染症は無症状であることが多く、感染の実態を把握しにくいことを指摘しています。
症状の有無だけで判断せず、感染機会から考えることが重要です。詳しくは厚生労働省の性感染症情報でも確認できます。
クラミジアは症状に気づかないことがある
性器クラミジア感染症は、無症状のまま感染しているケースが珍しくありません。
女性は症状をほとんど自覚しないことが多く、男性も感染者全員に症状が現れるわけではありません。
症状が出る場合には、男性では排尿時の軽い痛みや尿道からの分泌物、女性では不正出血や性交時の痛みなどがみられることがあります。
しかし、症状が軽いと見逃されることもあります。厚生労働省「性器クラミジア感染症」でも確認できます。
淋菌は女性やのどの感染で無症状の場合がある
淋菌感染症も、感染部位や性別によっては症状が分かりにくい性感染症です。
女性では症状がない場合があり、症状があっても軽いため別の感染症と区別しにくいことがあります。
また、のどに感染する咽頭淋菌は無症状の場合がある点にも注意が必要です。
厚生労働省は、オーラルセックスによって淋菌やクラミジアがのどに感染する可能性を案内しています。
性器に違和感がなくても、オーラルセックスなど感染機会があった場合は、性器だけでなくのどの検査が必要になるケースがあります。
詳しくは厚生労働省「オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A」で確認できます。
梅毒は症状が消えて無症状になる時期がある
梅毒では、最初に感染部位へしこりや潰瘍が現れることがありますが、痛みがない場合があり、そのまま気づかないことがあります。
さらに症状は自然に消えることがありますが、症状が消えたことと感染がなくなったことは同じではありません。
過去に気になるしこりや発疹があったものの現在は症状がない場合も、自己判断で「治った」と考えず、感染機会があるなら検査や医療機関への相談を検討しましょう。
HIVも症状の有無だけでは判断できない
HIV感染後は発熱やだるさなど、風邪に似た症状が現れる人がいる一方、症状を自覚しない人もいます。
その後、症状のない時期が続く場合もあります。
そのため、HIVについても「体調が良いから感染していない」と判断することはできません。
HIV感染の有無を確認するには検査が必要です。
ただし、感染してから検査で確認できるようになるまでには期間が必要です。
心当たりのある日からどの程度経過しているかを確認して検査することが大切です。
無症状でも性病検査を考えたい4つのケース
症状がなくても、感染する可能性がある行為や状況があった場合は検査を検討できます。
「症状が出たら検査する」と考えていると、無症状感染を見逃す可能性があるためです。
厚生労働省のHIV・性感染症検査情報でも、検査について確認できます。
ケース①:コンドームなし・破損などの性行為があった
コンドームを使用しない性交渉や、途中で外れたり破れたりした性交渉があった場合は、症状がなくても性感染症への感染機会があったと考えて検査を検討できます。
「今は何も症状がない」という理由だけで感染を否定することはできません。
検査が必要か分からないときは、性交渉の内容や時期を医療機関で伝えて相談すると、必要な検査項目や適切なタイミングを判断してもらいやすくなります。
ケース②:新しいパートナーや感染状況が分からない相手との接触があった
新しいパートナーとの性交渉があった場合や、相手が最近性感染症検査を受けているか分からない場合も、検査を検討するきっかけになります。
性感染症は無症状の場合があるため、本人も感染していることに気づいていない可能性があります。
「相手に症状がなかった」という情報だけでは感染の有無を判断できません。
必要な検査項目は行為や感染機会によって異なるため、不安が強い場合は医療機関へ相談しましょう。
ケース③:パートナーの性病が判明した
パートナーからクラミジアや淋菌などの感染が判明したと伝えられた場合、自分に症状がなくても検査や受診を考える必要があります。
パートナーだけが治療するのではなく、自分自身も必要な検査や受診を行うことが重要です。
自己判断で薬を使用したり、相手の薬を分けてもらったりせず、検査結果に応じて医療機関で適切な治療を受けましょう。
ケース④:オーラルセックスや肛門性交があった
性感染症は膣性交だけで感染するものではありません。クラミジアや淋菌などはオーラルセックスによってのどへ感染することがあり、肛門への感染が起こる場合もあります。
性器だけでなく、感染機会のあった部位に合わせて検査を考えることが重要です。
オーラルセックスや肛門性交に心当たりがある場合は、そのことを医師や検査サービスへ伝え、のど・肛門を含めどの部位を検査すべきか確認しましょう。
無症状の性病検査を受ける3つの方法
性病の検査方法は、医療機関だけではありません。自治体や保健所で行われている検査、自宅で検体を採取して送る郵送検査などもあります。
ただし、症状がすでにある場合や強い痛み・発熱などがある場合は、検査だけで終わらせず医療機関を受診することが重要です。
方法①:医療機関を受診する
泌尿器科、婦人科、性感染症を扱うクリニックなどでは、問診をもとに必要な検査を相談できます。
感染部位や症状に合わせて検査を選べるほか、陽性だった場合にそのまま治療へつなげやすいのが特徴です。
すでに排尿痛、分泌物、発疹、潰瘍、強い下腹部痛などがある場合は、郵送検査だけに頼らず医療機関への受診を優先しましょう。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合や、パートナーの感染が判明している場合も医師へ相談することが大切です。
方法②:保健所などの検査を利用する
地域によっては、保健所などでHIVや梅毒などの検査を無料・匿名で受けられる場合があります。
検査できる感染症、実施日、予約方法、費用は自治体によって異なります。
希望する感染症が対象になっているとは限らないため、事前確認が必要です。
費用を抑えたい場合や匿名で検査したい場合は選択肢になりますが、症状がある場合は病院受診が案内されることもあります。
方法③:自宅で郵送検査を利用する
「病院へ行く時間を取りにくい」「対面で相談することに抵抗がある」という場合には、自宅で検体を採取して送付する郵送検査も選択肢です。
クラミジアや淋菌、HIV、梅毒など複数項目に対応するサービスがあります。
郵送検査を選ぶ際は、検査項目だけでなく、どの部位を検査できるか、検査機関、陽性時の医療機関への案内まで確認しましょう。
検査結果が陽性だった場合は、必要に応じて医療機関を受診し、診断や治療につなげることが大切です。
無症状で郵送検査を利用するときのサービス選び
郵送検査は、自宅で採取できる点では共通していますが、検査項目、のどの検査への対応、結果確認方法、陽性時のサポートなどに違いがあります。
検査内容や発送条件などは変更される可能性があります。申し込み前には、各サービスの最新条件を確認してください。
| サービス | 主な確認ポイント | 選ぶときに見る点 |
|---|---|---|
| ルナドクター | 自宅で利用できる性病検査サービス | 検査項目・対応する検体・検査後の案内 |
| STDチェッカー | 郵送型の性感染症検査サービス | 性器・のどなど検査したい部位 |
| ふじメディカル | 自宅で検体を採取する郵送検査 | 検査項目の組み合わせ |
| 予防会 | 郵送で利用できる性感染症検査 | 検査対象と陽性時の案内 |
| さくら検査研究所 | 自宅で利用できる郵送検査 | 検体の種類と検査項目 |
検査サービスを選ぶ際に重要なのは、知名度だけではなく自分の感染機会に合った検査項目と感染部位を調べられるかです。
たとえばオーラルセックスの心当たりがある場合は、性器だけでなく、のどの検査が必要かどうかも確認しましょう。
検査項目や料金、発送方法、検査後の対応はサービスごとに異なります。
申し込む前に、現在利用できる検査内容を各公式ページで確認しておきましょう。
\自宅で検査したい方はこちら/
\検査項目から選びたい方はこちら/
ほかの郵送検査サービスも確認したい場合は、以下から検査項目や利用条件を比較できます。
性病検査は受ける時期にも注意する
性感染症の検査は、心当たりのある性行為の直後ならいつでも正しく判定できるわけではありません。
感染後、検査で病原体や抗体などを確認できるようになるまで時間が必要な感染症があります。
「いつ感染機会があったか」と「どの検査を受けるか」をセットで考える必要があります。
検査できる時期は感染症と検査方法によって異なる
性感染症ごとに検査方法が異なり、感染後すぐには検査で確認できない場合があります。
検査時期を一律に「性行為から○日後」と考えないことが大切です。
郵送検査を使用する場合は各キットが案内する検査可能時期を確認し、分からない場合は販売元へ問い合わせましょう。
医療機関であれば、感染機会の日付を伝えることで適切な検査時期を相談できます。
陰性でも検査時期が早い場合は再検査を検討する
性感染症の検査結果が陰性だったとしても、感染機会から検査までの期間が短すぎると、感染をまだ検出できていない可能性があります。
「陰性だった」という結果だけでなく、適切な時期に受けた検査かどうかも確認しましょう。
一方、発熱、強い痛み、分泌物、潰瘍などの症状がある場合は、検査時期を自分で待つのではなく医療機関へ相談してください。
性病の無症状感染と検査でよくある質問
症状がない性病について疑問になりやすいポイントを、検査や受診の考え方とあわせて整理します。
性病に感染したら必ず症状が出ますか?
いいえ。クラミジアや淋菌などは無症状の場合があります。梅毒にも症状が見られない時期があり、HIVも症状の有無だけでは感染を判断できません。症状がなくても感染機会があった場合は検査を検討します。
性病は無症状なら放置しても大丈夫ですか?
放置を前提にするのは避けましょう。性感染症によっては無症状でも感染が続き、自覚しないままパートナーへ感染させる可能性があります。感染機会があれば検査で確認することが大切です。
性行為の翌日に性病検査を受ければ分かりますか?
感染症や検査方法によっては、翌日では正しく判定できない場合があります。感染してから検出できるようになるまでの期間があるため、検査キットや医療機関が示す適切な検査時期を確認してください。
オーラルセックスだけでも性病になりますか?
はい。クラミジアや淋菌などはオーラルセックスによってのどへ感染することがあります。心当たりがある場合は、のどを含めて必要な検査部位を確認しましょう。
郵送検査で陽性だったらどうすればよいですか?
必要に応じて医療機関を受診し、検査結果を伝えて診断や治療につなげましょう。利用した検査サービスに陽性時の案内がある場合は、その内容も確認してください。
パートナーだけ陽性で自分は無症状の場合も検査が必要ですか?
検査・受診を検討してください。性感染症は無症状の場合があるため、自分に症状がないことだけでは感染を否定できません。
性病は無症状でも検査で確認することが大切
性病・性感染症には、感染していても症状がほとんど出ないものがあります。
「痛くない」「おりものや分泌物に変化がない」「体調が良い」というだけでは、感染していないとは判断できません。
コンドームを使用しない性行為、感染状況が分からない相手との接触、パートナーの陽性、オーラルセックスなどに心当たりがある場合は、症状の有無だけで判断せず検査を検討しましょう。
検査できる時期や必要な検査部位は感染症・検査法によって異なります。
症状がある場合やパートナーの感染が判明している場合は医療機関へ相談し、自宅検査を利用する場合も最新の検査項目・検査時期・陽性時の対応を確認してから選ぶことが大切です。
\自宅で性病検査を確認したい方へ/
検査項目や利用条件は申し込み前に最新情報をご確認ください